QA SHARING

質疑応答を、
チームで持ち合う。

同じ物件を複数人で進めているとき、質疑と回答をひとつにまとめられます。共有フォルダを介してやり取りする仕組みで、Box Drive・OneDrive・社内のファイルサーバーのいずれでもお使いいただけます。

1はじめに

誤解の多いところなので、先に仕組みをご説明します。

クラウドサービスとつなぐ機能ではありません。
共有先は「エクスプローラーから見える、ただのフォルダ」です。RhyBion はそのフォルダにファイルを書き、そこからファイルを読むだけで、外部のサービスと直接やり取りはしません。

そのため、フォルダとして開ける場所であれば、置き場所は問いません。

  • Box Drive が作るフォルダ
  • OneDrive の同期フォルダ
  • 社内のファイルサーバー上の共有フォルダ

Box をお使いの場合も、RhyBion は Box のクラウドとは通信しません。Box Drive がエクスプローラーに見せているフォルダを読み書きするだけです。そのフォルダの中身をクラウドへ運ぶのは Box Drive の役割で、RhyBion は関与しません。

自動では同期しません。 やり取りが行われるのは、同期 を押したときだけです。作業の区切りで押していただく運用になります。

2共有フォルダを指定する

チーム全員が、同じフォルダを指すように設定します。

  1. 設定を開く

    リビオン タブ → RhyBionについて(▼)→ 設定

  2. 「入出力」タブの「質疑応答共有フォルダ」を設定する

    参照... を押して、共有に使うフォルダを選びます。

  3. チーム全員に同じ設定をしてもらう

    ここが揃っていないと、やり取りは成立しません。同じ場所を指しているかを、最初に確かめてください。

RhyBion設定の入出力タブ。質疑応答共有フォルダにローカルのフォルダパスが入っている
エクスプローラーで開ける場所であれば、どこを指定しても構いません。Box Drive や OneDrive がパソコン上に作るフォルダも、そのまま選べます。

設定画面にも、同じことが書かれています。

Box や OneDrive を使う場合も、Box Drive やエクスプローラーで見えるフォルダを指定してください(クラウドとは直接通信しません)。

共有をやめるときは クリア を押します。指定が解除され、その端末では共有が行われなくなります。

3ユーザーコードを決める

質疑番号が重ならないようにするための、各自の識別子です。

共有フォルダのすぐ下にある「ユーザーコード」を設定します。英数8文字までで、入力すると自動的に大文字になります。

質疑番号は、次の形で作られます。

プロジェクト略号 - ユーザーコード - 連番

連番は人ごとに採られるため、複数人が同時に起票しても番号が重なりません。裏を返すと、チーム内で重複しないコードを各自に割り当てる必要があります。同じコードの人がいると、その人たちのあいだで番号がぶつかります。

空欄のままでも、RhyBion ID(未登録の場合はPC名とユーザー名)から自動で作られます。ただし番号の衝突を確実に避けたい場合は、明示的に指定することをおすすめします。

入力すると、右側に質疑番号のプレビューが表示されます。実際に付く番号を、その場で確かめられます。

ユーザーコードの入力欄。TEST と入力され、右に質疑番号のプレビューが出ている
「TEST」と入れた例。右に ○○○○○-TEST-001 の形 とプレビューが出ます。

4質疑応答一覧で同期する

設定が済んだら、あとはボタンひとつです。

リビオン タブ → ワークスペース(▼)→ 質疑応答一覧

ワークスペースのプルダウン。質疑記入・質疑送信・質疑応答一覧などが並んでいる
「ワークスペース」の中にあります。

「質疑応答 (Q&A) 管理」の画面が開きます。一覧の右上にボタンが3つ並んでいて、左から次の働きをします。

取り込み共有フォルダの質疑応答を手元へ取り込みます(受け取るだけ)。
書き出し手元の質疑応答を共有フォルダへ送ります(送るだけ)。
同期取り込み → 書き出しの順に実行します。通常はこれだけで足ります。
質疑応答(Q&A)管理の画面。共有フォルダ名と、取り込み・書き出し・同期のボタンが並んでいる
ボタンの左に 共有: Capture のように、いま指している共有フォルダの名前が出ます。意図した場所かを、ここで確かめられます。

実行すると

結果がダイアログで表示されます。

同期の結果。取り込み1件、書き出し1件、変更なし31件と表示されている
この例では、1件を受け取り、1件を送り、31件は変わりませんでした。

ボタンが押せないとき

共有フォルダが設定されていないと、ボタンは押せません。横に次の案内が出ます。

共有フォルダ未設定(RhyBion設定 → 入出力)

2章に戻って、共有フォルダを指定してください。

5ご注意ください

運用を始める前に、4点だけご確認ください。

共有フォルダには、質疑内容が平文で書き出されます。
お手元のデータベースでは、本文・宛先・回答が Windows の DPAPI で暗号化されています。しかし共有フォルダへ書き出されるファイルは、復号された平文です。
つまり「共有フォルダを見られる人」=「質疑内容を読める人」になります。誰が見られるかは、Box や共有サーバー側のアクセス権で管理してください。

削除は同期されません

お手元で質疑を消しても、相手側にはレコードが残ります。共有をやめたい質疑がある場合は、各自で削除していただく必要があります。

競合したときは、新しいほうが残ります

同じ質疑を複数人が編集した場合、レコードごとの最終更新日時が新しいほうが採用されます。古いほうの内容は上書きされます。

自動同期はありません

放っておいても揃うことはありません。同期 を押したときだけやり取りが行われます。作業の区切りで押す習慣にしてください。

6詳しい方へ

共有フォルダの中で何が起きているかをご説明します。

共有フォルダの中身と、その構成にした理由

共有フォルダには、次の構成でファイルが置かれます。

<共有フォルダ>\records\<レコードID>.json      … 質疑1件=1ファイル
<共有フォルダ>\files\<レコードID>\<添付>       … 質疑・回答のPDF

データベース(.db)そのものは共有しません。同期フォルダやネットワーク共有に .db を置いて複数人が書き込むと、ファイルロックが効かずデータベースが破損します。また同期型のストレージでは競合コピーが作られ、履歴が分岐してしまいます。

1レコード1ファイルにしておけば、書き手がファイル単位で分かれるため、同時に書き込んでも原理的に衝突しません。競合の解決も、ファイル単位の最終更新日時だけで判断できます。

この機能は 1.5.10(2026年8月12日)で追加されました。